2017年7月5日
九州北部地方に、わずか9時間で774mmに達するという記録的な豪雨が襲いました。山崩れや土砂流木による川の氾濫、家屋や農地の壊滅、そして犠牲者を伴うほどの甚大な被害が発生しました。
九州北部地方に、わずか9時間で774mmに達するという記録的な豪雨が襲いました。山崩れや土砂流木による川の氾濫、家屋や農地の壊滅、そして犠牲者を伴うほどの甚大な被害が発生しました。
起きてしまった出来事を変えることは、誰にもできません。
しかし、過去から学びなおし、人と自然との関係性や暮らしの在り方を問い直すことで、見えてくる未来がきっとあるはず。それを、子どもたちとともに探し続けたいと願い、同年9月、私たちは「あさ・くる」という団体を立ち上げました。その後、「子ども」と「自然」を軸とした地域再生活動を重ねる中で、いつでも集える場所があるといいな!という地域からの声に応えるべく生まれたのが、みんなの居場所「までらぽけっと」です。
この構想に、真っ先に賛同してくれたのがグリーンコープ生協ふくおかの皆さんでした。「災害復興とは、未来のまちづくりである」という共通の思いを持つ組合員の皆さまのお力添えで、災害支援基金からのご協力を仰ぐことができ、実現への大きな一歩を踏み出すことができました。
「までらぽけっと」は、豪雨災害と重なるように廃校となった朝倉市杷木地域の志波(しわ)小学校の校庭に建っています。144年の歴史を受け継ぎ、この場所に、再び子どもたちの声が響かせたい!との願いを込めました。この校庭からは、名前の由来ともなった「麻氐良(までら)山」を眺めることできます。日本書紀にも名を残す古い歴史を持ち、校歌にもうたわれた、地域にとって大事なお山です。
その麻氐良(までら)山も、災害時に大きな痛手を受けました。「までらぽけっと」の建設に、地元朝倉の杉やヒノキを使っているのは、山の再生へとつながる循環型暮らしの豊かさをこの場所から発信していきたいと願いからです。また、板倉という伝統構法による、六角形の意匠的な建物には、災害鎮魂の祈りと「100年後の子どもたちに誇れる故郷づくり」という志が込められています。
きっと、遠き昔より、度重なる災難を乗り越えながらも、人々はこうして山を見上げ、日々の安寧を願い、手を携えながら共に暮らしてきたのでしょう。
そんな古(いにしえ)から地続きの今を、私たちは生きています。「までらぽけっと」は、古くて新しい時が流れる場所。子どもたちと、かつて子どもだった誰もが優しくなれる居場所です。
なつかしい未来へ、ようこそ。
COMING SOON
動画は準備中です。までらぽけっとは、グリーンコープ災害復興支援基金からのご支援を受け、災害復興の願いを込めて、伝統建築構法の「板倉建築」により建設されました。またクラウドファンディングでは、150名を超す方々のご支援をいただき、屋外の遊具が修復されました。
設計:株式会社里山建築研究所
工事:株式会社住幸房
木材:有限会社杉岡製材所
管理運営:一般社団法人あさ・くる